いつも上質な生豆と有益な情報を有難うございます。
クリアに仕上げる焙煎方法を思案しています。
ユニオンサンプルロースター(穴なし)で次のように焙煎しています。
①生豆を1分ほど水洗いし水を切って即投入
②中点は100度を目安
③開始2分迄は豆全体の温度を揃えるため中火
④2分以降~1ハゼ終了まで火力全開
⑤1ハゼ終了後は火力を絞る
⑥2ハゼがピチピチと2~3回入ったら煎り上げ(ザルに出すと数回2ハゼが鳴る程度)。
【質問1:イルガチョフナチュラル】
煎り上げは18分30秒程度です。見た目“シティ”という仕上がりです。独特の甘い香りはよいのですが思ったよりコクが強く、もう少しクリアな華やかさを出したいところです。また1ハゼ終了後はかなり火力を絞っていますが、2ハゼまでの進行が早く(1ハゼ終了から30秒後に2ハゼ)煎り止めのタイミング幅が一瞬となります。クリアさを出すための改善点はあるでしょうか。
【質問2:コーラルマウンテン】
煎り上げは19分40秒程度です。見た目“浅めのシティ”という仕上がりですが、思ったよりも苦みとコクがあります。この焙煎度合だともっと明るい酸味を活かしクリアにできるように思いますが、こちらも改善点はあるでしょうか。
テキストだとわかりにくくてすみません。
PDFが受け取り可能でしたらご指定のアドレスまで温度変化とグラフを送ることは可能です。
どちらも煎り上げを2ハゼ前にすればいいのかもしれませんが、ハゼ音のような明確な指標がないため常に同じ度合いで再現するのが難しく感じます。
お忙しいところ恐縮ですがアドバイスをいただければ幸いです。
MYG様より
何度も言いますが、ユニオンサンプルロースターパンチング無しで美味しく煎るのは至難の技です。
①熱がシリンダーに入っていかない。
②シリンダーの羽の構造に問題。
③シリンダーカバーが無く蓄熱が悪い。
④排気装置が無い。
これらを改善すればかなり問題の解決が出来ます。
特に①と③はご自身でも出来ますので挑戦してください。
①はランダムでも良いので4ミリの穴をドリルで開けてください。
熱が入り豆の膨らみが良くなります。
③はアルミのレンジ用フードで良いのでシリンダーに被せて蓄熱効果を作ってください。
弱火でもカロリー不足にならずシワがよく伸び、クリアな味が出やすくなります。
業務用焙煎機はカバーが二重になっており蓄熱が高く排気温度が高いのでカリッと焼け、日持ちの長いコーヒーになります。
1ハゼ終了から2ハゼ開始まで2分半ぐらいは必要です。
1ハゼ手前で前もって火力を調整することが必要です。
下の写真は業務用焙煎機のシリンダーとシリンダーカバーです。